保護されたウェブの普及を目指して

2018年2月27日火曜日

この記事は Chrome セキュリティ プロダクト マネージャー、Emily Schechter による Chromium Blog の記事 " Chromium Blog: A secure web is here to stay " を元に翻訳・加筆したものです。また、Google Developers Japan ブログに 投稿された記事 のクロスポストです。詳しくは元記事をご覧ください。

私たちはここ数年間、サイトで HTTPS による暗号化を採用するよう強く働きかけることによって、保護されたウェブを目指してきました。そして昨年は、「保護されていません」と 表示される HTTP ページを 徐々に 増やすことによって、HTTP サイトが保護されていないことをユーザーに理解してもらうよう努めてきました。2018 年 7 月に Chrome 68 がリリースされると、すべての HTTP サイトに「保護されていません」と表示されるようになります。

Chrome 68 では、すべての HTTP ページのオムニボックスに「保護されていません」と表示されます。

デベロッパーはサイトを HTTPS に移行し、ウェブを誰でも安全に使えるようにしてきました。 昨年の進展 はめざましく、その動きはさらに続いています。

  • Android と Windows の Chrome トラフィックの 68% 以上が保護されています。
  • Chrome OS と Mac での Chrome トラフィックの 78% 以上が保護されています。
  • ウェブ上のトップ 100 サイトのうち、81 がデフォルトで HTTPS を使用しています。

Chrome は、HTTPS をできるだけ簡単に設定できるようにするために貢献しています。デベロッパーがサイトを HTTPS に移行する助けになるように、ウェブページを改善するための自動ツール、 Lighthouse 最新 Node CLI 版では、混合コンテンツの監査が 可能になっています 。この Lighthouse の新しい監査機能を使うと、HTTP を使ってサイトに読み込まれているリソースや、サブリソースの参照を HTTPS 版に変更するだけで HTTPS にアップグレードできるリソースを見つけることができます。

Lighthouse は、ウェブページを改善する自動デベロッパー ツールです。

Chrome の新しいインターフェースでは、すべての HTTP サイトが保護されているわけではないことがわかりやすくなるため、ウェブをデフォルトで保護された HTTPS に切り替えるよう促す効果があります。HTTPS は、今までになく 簡単で安価 なものになり、パフォーマンスの改善や、HTTP で扱うには危険だった、パワフルな新機能を利用可能にします。デベロッパーの皆さんは、まず セットアップ ガイド をご覧ください。

Reviewed by Eiji Kitamura - Developer Relations Team